基本的なオプショントレードの見方考え方を記しておきたいと思います。
これは簡単なようで実に多くの見方もあり考え方も多くあり複雑です。単純なものでも複雑にしてしまっているようです?
先物から生まれた派生商品であるオプションは先物と比べてみたら簡単に考えられるのですが、ギリシャ文字のパラメーターから入ってしまうと難しく考えてしまうほうに歩みだします。根本はネイキッドの売買か単純なSPの組み合わせです。複数の組み合わせになるとネイキッドのオプションも他のオプションと絡んでしまって複雑に見えてきます。結果としてシュミレーターで見て理解したような形に持っていきます?
シュミレーターの損益曲線が合格点に描けても実際はそうはならない?そこまで持っていけない難しさはご存知かと思います。私のポジションを月初から公開していますが、それをシュミレーターに落としても『なんじゃこれ?』と思われる人がほとんどだと思います。
相場には膠着時期もあれば急騰急落もあり大きな戻しもあります。ここ2か月くらいは良くお分かりだと思います。1日に600円1,000円と動くのですから戦略的なポジションというものが通用しません。
チャットでも予てより言っております事は『ゾーンを決めないでデルタ優先が有効だと』
単純で簡単なポジションが有効な地合いです。先物に近く先物よりも安全なオプションの利点を生かした戦略です。
先物には戦略というものがありません。上か下かの決断だけです。戦略的に強いて考えられるのは両建てですが意味がありません。先物は利益とリスクが等しく当たれば大勝、負ければ大損で片方を緩和したり殺したりができません。
オプションの優位性はネイキッドでも利益無限大、リスク限定のオプション買いと利益限定リスク無限大のオプション売りがあります。
今更に言うことでもないのですが、結構肝なので・・・
オプショントレーダーは売りに優位性があり、シーターを味方にコツコツと確実に取っていきたいと思う人が多いようです。オプションは相場観に頼らず多くの戦略があり、前もって計算して運用していけると思いがちです?
オプショントレードのターゲットを考えてみるといくつかあります。究極はSQを当てることです・・
バタフライは極めてリスク限定ですがSQから離れては空振りです。カレンダーはSQ値と期日に向かってIV上昇局面を進むのがいいですね。価格と時間、ゾーンそれにIVですか、条件が多いですね?
条件を暈してコストを下げてくる方法に変則的なカレンダーがありますが、根本は同じです。
こうしてみると先物より決断は先送りにできますが、舵取りが難しくなってきました。天気を気にしながら山登りのようです。
裁量判断を嫌い計算づくでトレードが可能としているオプションは、実際には先物よりも多くの判断が必要なようです?
数週間も先のSQを想定して、尚且つ日々の方向やIVも観察していかなければなりません。
相場が止まっているか極めてゆっくり動いてくれればオプションは楽ですね。しかしそういうケースは極めて稀です。SQで計算しても期中のドローで簡単に負けてしまいます。オプションの売りで稼ぐ金はせいぜい30万から50万です。証拠金が200万程度としたら精いっぱいでしょう?
売りもATMから1000円程度の行使価格が限界です。今日日相場が500円動くことも良くありますし想定しておかないと始まりません。リスクを冒して30万取りに数週間かけていくのは効率が良いとは言えません。逆に急落時にはボラが上がってしまいコール売りが安くなりません。実際に最近に経験したことと思います。
相場が方向感無くと言う事もないのですが、敢えてそうしたなら、あとに残るものは大きさだけです。小さく動く相場は膠着相場と言うことです。ですから方向はわからないが大きく動くだろう、結果としてどちらかの方向にも流れていくのだろう?
これが今の相場でしょうか?
だとしたら有効な駒はオプションの買いと言えます?
しかしシータが邪魔ですね。文句を言っても外せるものでもなし・・・
買い玉を担保に外を売るというのがIMSPの基本ですが1対1ではコストも出ません。
買いたてはコストの戦いです。100円建てて100円以上取れるかということです。レシオにしたら?
コストはカバーできても急騰急落で即死です。
1対1でのブルSpは私が多用している戦略です。最近はアウトのIVが高いので普段よりも有効です。
コストは距離で違いますが概ね-50%くらいにはなります。先物の両建ては意味がありませんがSPの両建ては一味違います?
ATMから500円離れたプットとコールのSPを同時に作ります。これをシュミレーターで見たら酷い形ですね、ここから利益を出せるとは思わないでしょう?
ここ数か月で私のやっている戦略は実際にこのようなものです。オプショントレーダーは森を見て完成形に近づけようとします。木々の個別の勝敗が見えません。どうしようもないポジションに見えても相場が動くと個別には大きく利益になってきたりします。逆サイドのポジションは負けますがリスク限定ですから焦ることはありません。どちらも利益限定ですから1回の勝負では差が出てきません。
しかし急落ならプットSPを手仕舞い新たにコールSPを追加する。戻ればコールを手仕舞いしてプットSPを追加する・・・
SPの中間か外にBSを置いて急騰急落の追い打ちをかける。同じ材料でも相場に合わせていけば大きな違いが出てきます。相場が動けば動くなりにSPを追加したりLCしたりと、これだけの単純なスプレッドだけでも大きな勝ちを取ることは可能です。
実際にプットSPを10本近くコールを5~6本と多用して順次利益確定と追加を繰り返して利益を生み出してきました。証拠金も安くリスク限定ですから夜間の持越しも気が楽です。
パラメーターなんて気にしていません。
シュミレーターも見ても仕方ありません。勝ってなんぼの世界ですから。
BSについてはややこしく長くなるので勉強してください。研究会では日々勉強しています。