オプションに戦場を移してから1年になろうとしている。あっと言う間の1年であったが実に多くの出来事があった年でもあった。昨年から今年はカオスと年に入ると言ってきたが、その締めくくりではなくスタートに闇の大王トランプの登場となった。
闇の大王か病の大王かはっきりしないが、世界に与えたインパクトはイリュージョンの世界に世界中を引き込んだことは間違いない。
アベノミクスで染まってきた日本経済も、第3の矢が云々を繰り返してきたが、実態は既にトランプミクスに変わってきたようだ。その行き着く先は安部総理が目指すものとは異質なものかもしれないが、道中は同じ道を歩むのかもしれない。相場的に見ればゴールで成果を得るのか、中途で利益を得て下車するのかの違いと認識すればゴールの形に拘る必要は無い。
来年のことは新年に語るとして今日は今年の総括であった。
年初から大きくそして長い下落に際して、アベノミクス第3の矢が期待され金融緩和のバズーカが撃ち尽し、全ての期待が消えかかってきた頃に予期せぬ大魔王の登場となった。
皮肉なことでもあるが安部総理の運の強さを改めて認識した。アベノミクス第3の矢はトランプマジックに取って代わって市場を牽引する形になった。
マジックの種はばれてはいるが、皆が喜んでいるうちは続けていくか?そうとも取れるが、どちらでも良い。元々見えない世界で勝負をしているトレーダーには決まった結果が在るはずも無く何時でも同じだ。
但し大きく山を登って大きく落ちることは変えられない事実だ。 それだけが真実で決まっていることだ。
見えないのは時間だけだ。残りの時間はどのくらいか?
研究会では何れ下がる相場に対しての対応は下げを取りに行く戦略は捨てて、膠着からボックスそして緩やかな上昇を想定してポジションを取る戦略に変えてきた。
想定外はトランプ相場の急騰が続き、かつてのアベノミクスの再来かと思わせるような相場展開になったということだった。
それでも連勝を継続できたことは自信にも繫がって、来年以降は今年よりも楽な展開になるだろうと期待している。
今年を総括しても負けていないのだから数字的には反省する必要は無い。ブレグジットも大統領選挙も勝った。ただし戦略的には日経が6月のボトムをつけるころ迷いが生じた時期があった。
研究会のほうも会員も増えて充実した内容になってきた。市場に参加者が増えてきたように思うオプションの市場も一般に認知されようとしているので先行きは少し明るいかとも思えます・・・・・・